引き出物の相場と贈り分け
引き出物は結婚式に列席してくれた方に祝福してくれた感謝の気持ちとして贈るものです。この記事では引き出物の相場や基礎知識を紹介します。
そもそも引き出物とは
平安時代の結婚式では招待客に馬を贈る文化がありましたが、その際馬を庭に引き出す事から引き出物と呼ばれるようになったようです。
少し前までは披露宴で振る舞われた料理をお土産として持ち帰っていましたが、衛生面などの理由から現在のようにあらかじめ用意しておいた記念品を持って帰ってもらうようになりました。
その記念品が引き出物であり、一般的には日持ちする焼き菓子(引き菓子)と、二品だと縁起が悪いという事で縁起物を添えて招待客に贈ります。
引き出物は基本3品
一口に引き出物のといっても、基本的には『記念品』『引き菓子』『縁起物』の3品を贈ります。
品物の数には地域差があり、北海道では1~2品の地域があったり、北陸や東海地方では3~5品と、地域によって様々ですが、多くの地域では3品が基本となっているようです。
分からない場合は親に聞いてみましょう。
記念品 | 食器・カタログギフトなど。 |
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引き菓子 | 日持ちのするお菓子、和菓子洋菓子はどちらでもよい。 |
縁起物 | 鰹節や昆布など。プチギフトは縁起物に含まれないので注意。 |
引き出物を選ぶ際の注意点についてはこちらをどうぞ。
引き出物はご祝儀のお礼
引き出物は結婚式に参加してくれた方に感謝の気持ちとして贈るものですが、具体的にはご祝儀のお礼として贈ります。
非常に現実的な話になってしまいますが、親族や会社の上司など、ご祝儀の金額の高い方と友人や同僚ではご祝儀の相場も変わってきます。
引き出物の相場
参列者との関係性によりいただけるであろうご祝儀の金額は違ってきますので、それに応じて引き出物の金額も変わってきます。
友人・同僚 | 3000円〜5000円 |
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上司・親族 | 8000円前後 |
家族・兄弟 | 10000円前後 |
夫婦 | 7000円〜10000円 |
友人・同僚 3000円〜5000円
友人、同僚はいただけるご祝儀の1割程度を目安にしておくといいでしょう。
上司・親族 8000円前後
上司や親族は友人や同僚よりもご祝儀の金額が高いと思われるので、より金額の高いものを選びます。
家族・兄弟 10000円前後
家族や兄弟には引き出物を贈る場合は上記の金額で良いですが、招待状を親の名前で配った場合や兄弟が未婚の場合は贈らないケースが多いです。
夫婦 7000円〜10000円
一般的に、夫婦で参加した場合は夫婦連名で1つのご祝儀をもらいます。1つのご祝儀に引き出物は1つで良いです。
引き出物の贈り分けとは
本来引き出物は全員に同じ物を贈るのがマナーとなっていますが、上記のようにいただいたご祝儀の額によって内容を変えるのが一般的で、この事を贈り分けといいます。
招待客それぞれが気に入ってくれそうな物を贈った方が喜ばれるという事からも、最近では贈り分けが主流となっています。
贈り分けの注意点
引き出物は披露宴の途中で開けるものではないですが、贈り分けであからさまに大きさの違うものを選ぶと、何かの拍子に見られた時に不満を持たれかねないので、大きさの明らかに違うものは避けましょう。
同じ理由で同じテーブルの招待客の引き出物は同じ内容にしましょう。